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■日本砕石新聞 第834号 平成18年11月15日 より
−主な記事−
コンクリート用JIS・A5005の見直し始まる 原案作成委員会を設置 日砕協 砕石粉のJIS化も検討
地元小学生との交流会 安威川砕石協が今年も開催
栃木県初の新JIS 五十畑石材工業が認証取得
・M&M研=砕石戦略セミナ開く 3年間の成果を発表
骨材資源工学会=秋季研究会を開催 「高品質砕砂の製造」で メーカー7社が技術発表
■M&M研=砕石戦略セミナ開く 3年間の成果を発表
聴講者は関東、関西、中国地方などからも参加
聴講者は関東、関西、中国地方などからも参加
矢野久也本部長
矢野久也本部長
廣田正典部長
廣田正典部長
佐伯心高部長
佐伯心高部長
芦田義則部長
芦田義則部長
 (社)日本砕石協会九州地方本部(矢野久也本部長)のマーケット&マネジメント研究会(会長=(株)大坪砕石専務取締役・大坪隆治氏、M&M研)は10月27日、福岡市のホテルセントラーザ博多で「砕石戦略セミナーこれでいいのか砕石業」を開催。M&M研の会員をはじめとした業界関係者、行政や関連団体などから約240人が参加した。このセミナでは、九州経済産業局・九州地方整備局による講演のほか、会員による4本のプレゼンテーションが行われた。

3年間の成果を発表
ケーキの利用や高品質化など


 冒頭、大坪会長が開会あいさつ=別掲=に立ち、セミナの内容を説明したあと、先日行われた九州建設フォーラムについて触れ、「この中で高品質とは、良い材料と良い作業環境の中から生まれるもので、現場の建機・労働・材料の品質を見直す必要があるという話があった。また、本日は骨材の品質の善し悪しが工事へどのような影響を与えるのか、具体的な事例を伺えると聞いている」と述べ、講演に期待を寄せた。

  続いて、矢野本部長が(財)九州盲導犬協会(稲田朝次理事長)に対し、セミナの剰余金の一部を寄付した。これに対し稲田理事長がお礼を述べ、矢野本部長に感謝状を贈呈した。

  その後、矢野本部長があいさつに立ち、「景気は良くなっているというが、われわれにその実感はなく、環境は非常に厳しい。そのような中で、M&M研が革新的な経営感覚の醸成、生産技術の向上、新商品の研究開発などグローバル化が進む中で自己研鑽を積み、その成果をこのセミナで発表することは非常に頼もしく思う」と述べ、今後の活動にエールを贈った。

  また、来賓を代表して経済産業省九州経済産業局資源エネルギー環境部長の廣田正典氏があいさつし、「採石業が今後ともわが国社会の発展と国民生活の向上という重要な役割を担い続けてもらうためには経営の安定のほかに、生産技術の向上や新商品の開発など新たな事業展開が大事だろう。そういう意味で、M&M研が3年間の取り組みの成果を発表するこのセミナは、今後の業界のあり方に一石を投じるものになると感じている」と述べ、副産物用途開発補助事業などを通じて、採石業界を支援していく考えを示した。

  講演会に入り、はじめに大山正嗣副会長(才田砕石工業(株)取締役営業部長)がM&M研のこれまでの取り組みを説明した。

  続いて、
▽経産省九州経済産業局産業部長の佐伯心高氏による「九州新経済成長戦略ー成長戦略をどう捉えるか」
▽国土交通省九州地方整備局企画部長の芦田義則氏による「公共工事品質確保法の運用についてー骨材の品質向上に係わる事例を含めて」
ーの2講演と、
▽元(独)産業技術総合研究所・工学博士の木村邦夫氏による「新商品の開発を手掛けて」
▽(株)ガイアテック取締役・製造部長の東信昭氏による「砕石業の高品質化を求めて」
▽大坪石材(株)販売課長の大坪久師氏による「新規事業の立ち上げを終えて」
▽建機メーカー3社による「建機業界の展望と課題」
ーの4本のプレゼンテーションが行われた。

  講演の中で、佐伯氏は九州新経済成長戦略や平成19年度経済産業政策の概要について説明したあと、「この厳しい変革の時代に生き残っていくためには、今まで通りの経営で大丈夫だという考えを捨て、変化に適応できる能力を身に付け、変化の兆しがあった場合にはそれをいち早く見つけ出し、商売に活用していくことが必要だ」と先人の言葉を引用しながら訴えた。

  また、芦田氏は公共工事の品質確保の促進に関する法律の概要や、最近のコンクリートの品質問題と骨材の関係、国交省の対応などを説明。その後、入札問題について触れ、「低入札件数は年々増加傾向にあり、昨年度は8.3%を占めた。工事の手抜きや下請企業・資材供給メーカーなどへのしわ寄せ、構造物の品質低下が懸念されるため、何らかの対策を打ち出していきたい」と述べた。

  講演会終了後に,張本洋二副会長((有)張本石材社長)が閉会のあいさつを行い、セミナが終了した。

大坪隆治会長
大坪隆治会長
会の充実・強化図る
マーケット&マネジメント研究会会長
大坪 隆治

  マーケット&マネジメント研究会(M&M研)を創設して3年が経過したが、今回これまでの成果を発表するためにセミナの開催したところ、九州各県はもとより中国や関西、関東から多くの方に参加していただいたことにまず感謝したい。

  本日のセミナでは九州経済産業局と九州地方整備局、会員に講演をしていただくが、このうち会員による3つの発表はいずれもM&M研が検討していかなければならない「新技術」「新商品」「高品質」をテーマとした具体的な一例と言える。

  さて、M&M研の今後の方向性として考えている3つの目標をお話したい。

  1つ目は高品質部会・新商品開発部会・採掘跡地活用部会などの各種の専門部会の立ち上げを行いたい。2つ目は年に一度、各県を訪問し交流を深めたい。3つ目は会員の研究発表を活発に行うと同時に,あらゆる分野の有識者に講演を依頼し、研究会のますますの向上を図っていきたい。

  最後にセミナの開催にあたり、支援していただいた関係者にお礼申し上げる。

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